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長柄町の廃隧道 - 2008年 5月17日(土)
 
大抵はこの様な立地条件だったら、隧道を崩して掘割化してしまうことが多いですよね。
ところが、ここは隧道の直ぐ隣にわざわざ別のルートで掘割にした珍しいパターンです
直ぐ隣ですよ!!隧道のルートでも道路を直線に造るには地形的にも問題無さそうですが…
そのおかげかどうか判りませんが、素掘隧道は無事でした!!「本当にありがたい」と思いました。


かつては坑口を完全に塞いでったみたいですが、現在はただの門になっています。



この隧道で生産されたキノコを入れたであろう籠が入り口に積んであります…
もうキノコの栽培はやってない様です…



坑口前の路面がぬかっていたので、内部もヌタヌタか水没かと思ったけど平気みたい。
ちょっと入るの抵抗あるけど…門をくぐる…



積まれている籠。
金属の部分は完全に錆びてます!!

…あれ、何か居る??虫が平気な方は…
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もともとは、扉の部分以外はこの様なトタンで塞がれていたのでしょう…





入って来た方向を振り返る。
扉が無いから、ある意味安心!!



ライトを中に置いて外に逃げて来ました…KAWAISO!こうすると隧道内部の形状が判ると思います。
ちなみにライトが置いてある所で「壁to壁の幅」は最大約3.6mで、「天井to洞床」は約3.5mでした。


キノコ栽培で使用されたであろう木製のパレットとビニールシートが残されてます。



隧道内部は無音…水滴の音さえも無い。
足音も吸収されてしまう感じです。
たまに、掘割の方から大型ダンプカーの音や爆音バイクの音が聞こえてくる程度。

左側にもパレットが立てかけてあります。
その上には何かぶら下ってる??



それは照明等を付けてあった金具でした。



それともう一つそのパレットの上に…
温度計と時計??…いや文字盤が違うなぁ…
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キノコ栽培にこの二つは必需でしょう。



天井に!!
…と思ったけど、地層の段差の様です。



洞床はもちろん未舗装。
硬いダート路面に軽く砂埃が積もった感じで、歩くと埃が舞い上がります。
足跡やタイヤの跡は一切見られません…
と思ったら、辛うじて足跡が残っていました。



おっ!?洞床にモグラの跡??
映画「トレマーズ」を思い出しました…ただのモグラでも隧道の中ではちょっと怖いなぁ…
うぉ〜!!ギャ〜地中に引きずり込まれる…助けてくれ〜!!HITORIDE YATTENASAI !!
あれが隧道の中だと恐ろしさも倍増ですね。



さっきから出口が変な形に見えてましたね、崩落等ではなくこの様に土が隧道を塞ぐ形で盛ってあったんですね。
完全に塞ぐつもりだったのか、換気の為に上を空けたのかは判りませんけど…



その盛り土から竹が生えてます!!



その竹は天井まで届いてしまい、天井に沿って曲がっています!!狭苦しそう…



盛り土を登って見ました。
その先はやや狭くなり○い形のコンクリートを突っ込んだ感じの巻立があります。



そのコンクリート巻立は内径が2.5m位で中に生えた竹も丸くなってます。
そのうちにこの中は竹でモジャモジャになっちゃうんじゃないかな。外は…竹藪、竹藪竹藪!!


盛り土に乗って撮影中に、プチッ、パチッ…??と微かな音がするなぁ…と思っていたら天井から何か虫が飛んで来ました!?
天井を見るとカマドウマが沢山居ました!!
上手く写らなかったけど、ちょっとキモイヨ…
まぁゲジに較べれば可愛いもんですけど。



隧道本来の天井と巻立の間に隙間が…
隙間が気になる?画像にマウスカーソルを乗せると接写画像になります。

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巻立の中から来た方向を振り返る。
先ほどの竹が苦しそう…



そして目線を下に向けると、結構高いじゃん!!



おっ!!こんな所に筍が出ています!!



その筍は成長すると…こうなり…



その筍の未来は…なんか哀れ。



あれ!?ここにも中で見た金具が…
もしかして、これには電灯ではなくて碍子が付いていたと思いませんか?



続く…次は隧道を出て現道との合流地点を探しましょう。
 
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